部活動や運動中に、息が切れて思わず「膝に手をついて休む」姿勢をとった経験はありませんか?
多くの方が学生時代に注意されたのではないでしょうか。
ところが近年の研究で、この姿勢は決して怠けているわけではなく、むしろ効率の良い回復方法であることがわかってきました。
膝に手をついて、体を丸めた姿勢をとると、胸のスペースが広がり呼吸がしやすくなります。2019年にアメリカの大学で行われた研究によると心拍数の回復が早まり、二酸化炭素の排出量も効率的になることが確認されています。
つまり「膝に手をつく休み方」は、疲労回復を助ける理にかなった行動だったのです。
もし、今でも部活動の現場で「手をついて休むな!」と指導している場面があるとしたら、見た目の印象だけを気にしているので、効率的なリカバリーの観点から見直す必要があるかもしれません。
科学的な根拠を知ることで、従来のイメージが変わる例の1つですね。
