一般の人でも運動選手でも、怪我をしたり手術をした後にはリハビリが必要になります。なぜリハビリが必要かと言えば、衰えてしまった筋力や柔軟性が回復されないと、以前と同じ状態で体を動かすことができなくなるからです。ここで大事なことが一つあるのですが、リハビリをおこなう上で目指すゴールが、本当に必要とされるレベルよりも低く設定されてしまうことが多いということです。

一般の人であれば、捻挫をした時に痛みが引いて動けるようになればリハビリ終了と思うかもしれないですし、運動選手でも怪我をした後に、走れるまで回復すればオッケーと考えるかもしれません。でもその状態では、まだ足りないと言えます。

捻挫の後に痛みが引いた状態は、傷ついた患部の炎症が落ち着いただけで、周りの筋肉の柔軟性が回復していなかったり、靱帯がゆるんだままの状態の場合もあります。運動選手であれば、走れるようになって現場復帰しても、練習や試合中に接触プレーに抵抗したり、力強く踏み込んだ時に耐えきれないと、同じ怪我を繰り返すことがあります。走れる程度の回復では、高い位置からの激しい着地に痛めた部位が耐えきれないことも考えられます。

リハビリは地味で面倒なので、ある程度回復すると、そこで終わりとしてしまいがちです。しかし、怪我の再発を極力防ぎたいと考えた場合、怪我をする前よりも強い身体にと言えるほどに、目標を高く置く方が理想的だと思います。自分の求める動きに必要な筋力や柔軟性、強い力に耐えれる抵抗力、そこまで回復させてはじめてリハビリを終了できると思います。

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