普段、無意識にしている呼吸ですが、口呼吸と鼻呼吸で体に対する作用に違いが出てきます。口呼吸は、文字通り息を口から吸って口から吐く動作です。

口呼吸によって口の中が乾燥してしまうと、唾液の分泌が抑えられてしまうことにより、虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。鼻呼吸のメリットとしては、息を吸って空気が鼻を通る際にフィルターの働きをしてくれるので、ホコリの他にウイルスや細菌などの侵入を防ぐ効果があります。

鼻呼吸は鼻から吸って口から吐くパターンもありますが、理想としては鼻から吸って鼻から吐く動作の方が効果的です。理由として呼吸時に鼻腔を使う方が、呼吸をする際に一番大きな役割を果たす横隔膜が働きやすくなることや、息を吐く時に湿気を逃さずに空気を出せる点があげられます(ちなみに、息を吸うときに鼻が凹むぐらいの方が、圧がかかり横隔膜を使えるようになります)。また、体内の二酸化炭素を必要以上に放出してしまうことを抑制してくれます。体にとって余分な排ガスと思われがちな二酸化炭素ですが、重要な働きがあります。二酸化炭素は脳幹部の呼吸中枢に働きかけて、体内のガス交換をコントロールしています。また呼吸で体内に入った酸素が全身の細胞に運搬されるためには、一定量の二酸化炭素濃度が必要となります。

鼻呼吸の際に注意すべき点として舌の位置があります。「きほんの呼吸」(東洋出版)の大貫崇氏によると、鼻呼吸の際に舌が上がっていないと口腔と気道が繋がったままで、舌を上げて口蓋に密着させることにより、鼻と気道が繋がるそうです。そのため、鼻呼吸の際には、舌を上げて口蓋に密着させた状態で呼吸をしてみることが、大事なポイントになります。実際にこの方法で試してみると、予想以上に鼻を空気が通りにくい感じがあるかもしれません。それだけ、普段の呼吸の際に鼻を使えていないということになるので、1日に数分でも数10秒でもいいので鼻呼吸のトレーニングをしてみることをお勧めします。

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